「めぐろ診断士会」は、NPO法人 目黒中小企業診断士会の略称です。

活動紹介

100年前のモダンに会う~!そして変わりゆく東京!3年振りの新年視察会!~

令和5年1月20日(土)、全国的に10年に一度の大寒波と報道され寒さが厳しくも快晴の下、NPO法人目黒中小企業診断士会は、新型コロナウィルスの影響もあり3年振りの新年視察会を実施しました。今回の視察会はJR目黒駅を起点に東京都庭園美術館→泉岳寺→JR高輪ゲートウェイ駅がゴールとなる約3㎞の散策となりました。大寒波の影響もあり8名の参加となりましたが、和気藹々とした雰囲気での散策となりました。最初に訪れたのは東京都庭園美術館です。当日、開催されていました「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」の鑑賞と庭園散策をしました。当美術館の本館は昭和8年に朝香宮の自邸として建てられました。その後、昭和58年に美術館として開館され今日に至ります。建物自体、アール・デコ様式で建設されており展示品以外にも趣があり見どころが多いものでした。

今回、鑑賞した「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」では1910年代から30年代にかけて西欧を中心とした「モダニズム」のデザインされた絵画、家具、インテリア、ファッション等が展示されていました。約100年前といえば日本は大正から昭和時代、世界では第一次世界大戦の勃発と社会が大きく変化した時代でありました。西欧の作家、日本の作家のそれぞれの伝統的なデザインを残しつつ互いのデザインに刺激され生まれたであろう作品が多く見受けられました。当時、第一次世界大戦という世界が一つとなった戦争が勃発する一方、芸術の世界でも世界が同期されていく感じを受けました。展示されている作品の中には今日、国内外で作られた様々なものが溢れる我々の日常生活の中でも輝くような素敵な作品が多くありました。庭園では日本庭園、芝庭、西洋庭園の構成となっています。コロナ前の人の動き、活気が戻りつつある中、都心にいるのを感じさせない静寂さを感じました。
東京都庭園美術館を後にした一行は白金台、明治学院大学白金キャンパス脇を通り泉岳寺に向かいました。

泉岳寺では赤穂事件の赤穂義士墓地を中心に散策しました。泉岳寺は忠臣蔵の基となった赤穂事件の義士墓があります。泉岳寺は曹洞宗の寺院で青松寺、総泉寺と並び曹洞宗江戸三ヶ寺の一つに数えられます。泉岳寺は1612年に徳川家康によって外桜田に創建されたのが始まりです。1641年に寛永の大火で焼失してしまいました。その後、徳川家光の命を受けて毛利や浅野、朽木、丹羽、水谷の5大名の手で現在の高輪に再建されました。赤穂藩主の浅野家の菩提寺でもあった事から赤穂義士の墓所として知られるようになりました。到着したのが16時を回っており併設されている赤穂義士記念館は閉館しており見学出来ませんでしたが赤穂義士の墓所を散策しました。「忠臣蔵」に描かれている赤穂義士たちの理不尽さに屈せず立ち向かう姿勢を思いインフレなど厳しい環境下で壁に当たっても前向きに向かっていこうという気持ちになりました。

一行は最後に泉岳寺よりほど近いJR高輪ゲートウェイ駅に到着しました。当駅は山手線で最も新しい駅で令和2年3月14日開業されました。周辺は品川駅から田町駅にかけての再開発の影響もあり建設現場が殆どでした。しかし、最新の駅です。AIよるガイド、駅構内のコンビニエンスストアも無人、キャッシュレス化されていました。2025年度中には品川から高輪ゲートウェイ駅の全ての街区が開業予定とされています。最新の設備を備えた施設の登場、更にその先には品川駅のリニア新幹線の開業と品川エリアの新たな姿を想像しつつ変化を遂げていく街を引き続き見ていきたいと思います。

3年振りの視察会を通じて、久し振りにお会いした会員の方々、入会されながらコロナの影響でお会いできずにいた会員の方々ともお会いし交流を深めることが出来ました。今年はコロナウィルスの制限も緩和される見通しです。会員同士のリアルの場での交流、研鑽を通じ新たな発展する一年となれるよう私も活動していきたいと感じました。

(梅澤 尚稔)

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