「めぐろ診断士会」は、NPO法人 目黒中小企業診断士会の略称です。

活動紹介

NPO法人目黒中小企業診断士会にて「上期研修会」を開催しました

令和3年9月25日(土)NPO法人目黒中小企業診断士会では上期研修会を開催しました。緊急事態宣言下につき、ZOOMでのオンライン開催となりました。 今回のテーマは「売上アップにつながる写真の撮り方 中小企業者支援の手法」セミナー表題「「写真」を使った中⼩企業の売上向上事例」です。


講師は、“写真の⼒で中⼩企業の売上・利益を上げる”ことを使命とするフォト・パートナーズ株式会社代表取締役で城北支部所属の中小企業診断士である石田紀彦先生にご登壇いただきました。


今回の研修は二部構成で、前半は先生が監修され日本政策金融公庫から発刊された「売上アップにつながる写真の撮り方ガイド」に基づいた写真の撮り方の基本です。多くの飲食店ではインターネットに写真をアップロードする際に何を見せたいのか、何を取りたいのかはっきり決まらないまま写真を撮影しています、撮影の目的を明らかにするとともにどうやったら見込客に伝わる写真になるのか、何かとセンスで片づけられやすい写真撮影の世界を、科学的に、再現可能なノウハウとして解説していただいた点がとても興味深かったです。


中小企業からすれば、写真を使って最終的には売り上げアップにつなげたいという目標がありますが、見込客に注意を持たせたいのか、興味を沸かせたいのか、購買決定を促したいのか、AIDMAの消費者行動モデルになぞらえて、どのような写真を見せないといけないのかをお話しいただいた点が印象深く、写真撮影の際にやりがちな間違いをよく理解できました。


後半はマーケティング知識と写真の融合について、アンケート分析結果を交えながら解説していただきました。


特に、料理への光の当て方について現代ではどの参考書にも半逆光が基本と記載してあるにも関わらず、60代以上ではトップ光で撮影した写真の方が美味しそうに移るなど、ターゲット世代が見て育った写真のスタイルに惹かれるというアンケ―ト結果は興味深かったです。実際の支援事例も豊富に入れ込んでいただき、支援の際に実施した分析、情報発信時にフォーカスして伝えるべきポイントなど、中小企業診断士としての知識と、写真、広告がどのようにリンクしてくるのかなどよく理解できました。


コンサルティング支援の際には、数値、分析、論理といった診断士的な視点に没頭しがちですが、これらにより、クライアントの顧客の感情を動かすというシンプルな視点の大切さを再認識することができました。コロナ禍でない時には、対面での写真撮影指導も実施されているということで、さらにこの分野への興味とさらなる知識、ノウハウ獲得への意欲が高まった研修となりました。

(稲垣 克剛)


総会

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