「めぐろ診断士会」は、NPO法人 目黒中小企業診断士会の略称です。

活動紹介

新年視察会

めぐろ診断士会は2013年1月12日、本年最初の研修として自由が丘南口商店街の視察会を実施し、会員18名が参加しました。視察に先立ち、南口商店会会長の志村様、商業部会会長の三町様、商店会副会長・振興組合環境部部長の村上様から、商店街の活動についてご講話をいただきました。

自由が丘商店街振興組合は、現在組合員が1,300店を超える日本一の規模を持つ組合です。12の商店会で構成され、60万人を集客する女神まつりを始め、桜まつり、スイーツフェスタなど年7回の大きなイベントを開催しています。

今でこそ大変な賑わいの商店街ですが、昔の南口は改札口がなく、3階建て程度のビルしかない地域でした。今の主要ランドマークであるメルサの社内では、出店後の採算を慎重に検討されたそうです。

その後、東急ストアやメルサの出店、緑道公園の整備、ベンチの設置など様々な取組を経て次第に発展し、近隣に並ぶもののない大規模な商店街となりました。現在では、「ライフスタイルセンター」をキーワードに、容積率の見直しや広告物規制などを含む新しいまちづくり協定書の締結に取り組まれています。

特に環境面では来街者にとっての「きれいな自由が丘」を目指し清掃や花の手入れを毎週行うなど、注力されています。

お話を受けて、診断士会メンバーから防災についてなどの質問があり、その中でチェーン店の組合加盟が進まない現状や、振興組合費の店舗負担の設定状況などの課題が見えてきました。

条件に恵まれ順調に発展した商店街という先入観がありましたが、沿革を知ると、そのような発展は緑道の整備、放置自転車対策、防災・防犯など、やるべきことを一つずつやってきた不断の努力の結果であることに気づきました。中でも、継続的取組が評価されて東京都初の都市景観大賞を受賞したことは、素晴らしいと感じました。

ご講話の様子1ご講話の様子2

さらに、現状に満足せず、常に「変わらなければならない」という危機感を持ち、街のブランド価値向上に向けて新たな課題を見つけ挑戦する姿勢に感銘を受けました。

南口商店会の志村様、村上様、三町様とめぐろ診断士会メンバー

佐々木理事長の謝辞の後、視察に移り、緑道、スイーツフォレスト、南口駐輪場などを解説付きでご案内いただきました。趣と賑わいのある街並みの随所に表れているまちづくりへの努力が実感でき、非常に勉強になりましたので、今後、診断士として商店街支援をする際に活用したいです。

視察の様子1視察の様子2視察の様子3

視察後は、目黒へ移動し、新年会を開催しました。16名の会員が宴を共にし、めぐろ診断士会の発展に向け、新年の決意を新たにした次第です。

(めぐろ診断士会 橋本 良一)

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